線材交換とスイッチポット交換、そしてスペクトラムアナライザで比較
前の記事で少し触れたけど、ギターの電気まわりを調べてると「買ったらまずは線材交換」という記事を見たことがある。
「線材交換?あほか、そんなもんやらん」と思ってた。
けど、いまの配線があまりにもぐちゃぐちゃなのでやりたくなった。友人によると俺のギターの出荷時のハンダはすでに良くないらしい。
俺だってうまくない…だが短くしたり整理はできる・・・だろう。
ていうか、よくみるとギチギチにはいってるから配線キレてる。
だめだこりゃ。
それと、ちょうどいいタイミングでBカーブのスイッチポットが手に入った。
前につけたAカーブはすこし感触がちがうのと、ポットのポールがガタガタで。今回のBカーブは、感触をみてから買った。よさそう出し交換したい。
やるなら両方やろう。
とりあえず、Bカーブのポットの実装から。
500K Bカーブだし前回と抵抗値は同じ。
特に困ることもなく移植は完了。
やっぱりBカーブのほうがしっくりくる。
次は、配線の長さの適正化と、キャビティ内の整理だ。
ギターの配線は短いほうがいいらしい(長いと信号が劣化するらしい)が、短くするのは俺には無理だろう。多少のメンテナンス性を残しつつ短くするぐらいか。
前の記事で思ったようにやるならBeldenだ。
SonicやProvidenceもいいなーと思ったがあまり売っていないのだ。
値段も遭遇率もお手頃。これでいこう。
ちなみに、 自分がよく寄る店には上のものはなくて。
黒と赤だけがあった。ひとつ300円と割高。でもエフェクター作るわけではないし黄・緑・青はいいやと購入。
触った感想としてはすごく固く、コシがある。
でも寄り線だから曲げられる。あと測ってないけどやや太めか?
固めにねじらないとスイッチポットのうらの端子にすんなりと入らない。
細いほうが素人には優しいね。
ていうか、太い線材ってどうやってとめるんだろう…
作業結果としては、ピックアップから来てる線以外はぜんぶ変更してみた。
すこし余裕ができました。
今回はワイヤストリッパーと熱収縮チューブも買ってきたので困ることはなかった。ピックアップからでてる線は被膜を剥くのに失敗すると心臓が毎回縮むじゃない?ピックアップにワイヤを付け直す作業はできないと思えるからで、前回はすごくつらかった。それに対してワイヤストリッパーはすごく便利。専用工具って最高。
特に初心者は買ったほうがいい。カッターで頑張る&失敗する心労より工具を買ったほうがいい。100均にもあるらしい。激しくお勧めする。
俺はたまたまこれを買いました。いいかんじ。
そして問題の音です。
きいたかんじでは「まとまった」気がする。
ほんの少しだけどね。
で、自分の耳は信じられない。
そこで「Blue Cat’s FreqAnalyst」っていうスペクトラムアナライザで記録をとってみました。
赤がBelden8503で青はElpaのコード。
同じ日に交換してない弦でEメジャーで同じフレーズを弾いてとってみました。
だいたいの特徴としては
- Belden8503のほうが、ローが減って、ミドルがほんのすこし増えてる。
- Belden8503のほうが、下調べどおり全体的に音量はダウン。
…ってかんじかな?
自分としては、持っているギターのモコモコさがさらに解消された。好みの結果でOK!配線交換っていいね!って思った。高い素材は調整されてるねぇ。
また、機会があれば別の配線も試してみたいなと思う。
ハンダで音が変わる?
先日の配線材で音が変わるから調べた。
ハンダでもかわるとは恐ろしい…
これは、もう最初から試す気がない。
理由は俺がハンダが下手くそだから。
きっといいものを使ってもこがしたり、いもハンダになるから駄目なんだよ。
やるならもっと後だと思う。
でも調べた(笑)
まず、またしてもこのサイト。
いい記事だ。
kestet44は音圧が落ちる?とかある。工業用より落ちる理由はなんでだろう。安いやつが帯域を増やしてくれるわけはないだろうからすごく疑問。ちなみにkesterはたくさんの種類を出してるみたい。もうこの時点で選びづらい。
オヤイデにもたくさんのハンダの記事があった。ラインナップが多いなぁ。
わかりやすい!ハンダ音質傾向 :オヤイデ電気オンラインショップ
果たして、音響用とはなんだろうか
gootではSn:Pb=6:4のものを言ってるみたい。
でも、仕様をみると電子工作用も同じだ。
違いは太さみたい。
使いやすさなのだろうか。
ちなみに、どこかでみたけど鉛が多いと融点が高いらしい。融点が高い→ハンダの電力がいる→時間がかかる→パーツ類に熱がかかる時間が増える→パーツの破損率があがるということだろう。俺みたいに下手な人には低いほうが良いということか。
それと「音響用には銀入りをつかう」ともきいたけどが、溶けにくいというご意見が。このサイトの方は詳しいし面白いので鵜呑みにしたいと思います。
さて、ひと区切り調べた気がする。
ふと手元のハンダをみると…
「goot 模型工作用はんだ」
気が付かなかった。
せめて音響用を買い直そうと思います。
配線材の交換?
最近よくみたワードで、なんのことかと調べた話です。
どうもリード線の交換の模様。何がどうして必要でどう変わるのかと思ってググってみた。自分的にまとめると…
■基準
・自己判断で
・主観で
・比較検証の結果で
・比較検証の途中で
■必要なとき
・イケてないハンダをつけ直したい
・イケてない配線回しを直したい
・イケてない配線の長さを直したい
・イケてない配線材を交換したい
・イケてない出音を変更したい
■期待できる効果
・メンテナンス性の向上
・長さや精度向上による電気効率の向上
・長さや精度向上による音質変化
(ノイズ低減、音色、ハイ落ち防止etc...)
自分としては、出音や配線に問題や不満がなければいらないかも。
いや、いりますよ。
不満というか希望ありあり。
少しでもより好みに近づきたい。
でも、何に変えたらいいのだろうと調べた。
なんでもいいから変えればいいのかと思ってたよ。アブないアブない。
調べたらいいページがあった。
これはいい比較。動画を見た感じ、違いはなんとなくわかる。でもそんなに大きい違いではなくきこえる。レコーディングでシビアに音作りをしてるときとかでないと気にしない気がする。だから実際にひいたときの手触り耳触り的な感触が満足いくほうが大事かもと思った。そうなるとやってみるしかない。けっきょくはコレ。
ていうか、俺のギターの半分はelpaのコードですよ(笑 因ってたぶん何に変えても効果はあるだろう。
ヨドバシ.com 朝日電器 ELPA エルパ PP-13NH 10芯コード2.5M
ちなみにググっていたら失敗談もみた。
多くは検証・調査不足が目立つと思う。
よくなるときく→交換→期待と違う→線材をもとに戻した or 戻せなくて諦めた…とか。
頼まれたクラフトマンもさぞやがっかりであろう。
よく、下のブログを見る。
この回では「美しい配線はいい」、「太く短く」とあった。あとは練習して技術をあげるてギターとともにいい音になればよいと俺は思う。うん、練習もしよう。
さて、幸い?なことに自分の線材はどこでも売ってる。もとに戻せる。これは怖いものなしだ。
最初の動画をもとにすると好みはBelden、Providence、オヤイデあたりか。買いやすいものがあればハンダの練習がてらやってみるのもありかも。
もちろん、やる前にCubaseで録音して自己満足しようと思う。
キルスイッチを実装
ピックアップ交換に続いてチャレンジ。
ぐっと自分の理想のギターに近づけて充足感がある。
作業中に写真を残せる余裕はないのでテキストばっかりです。
でも、記事にしてみました。
※記事はあくまでも俺の場合。改造は自己責任で参考にどうぞ。
あれ、なんていうの?
ピックアップ交換をしたとき、すごく気になったことがあった。
むかし、ボリュームノブを引っ張ると音量がオフになるギターをみたことがある。
あれ、便利じゃね?と。
これが調べたきっかけ。
「キルスイッチ」というらしい。
「スイッチポット」というもので実現できそうだ。この2単語に行き当たるまでの検索がたいへんだった。「音量オフ」「なくす」「止める」「スイッチ」「引っ張る」とか当たらないのなんの… 単語がわからないというのはその世界になじんでない証拠だと思っている。精度を上げるためにはひたすら言葉を変え、検索を巡回するしかないのだ。
このとき、ヴァン・ヘイレンやバケットヘッドの使ってるタイプのものがよく目についた。これも面白いが違う。自分のイメージはIbanezのIronLabelについてるようなタイプでバチッとオフに固定できるのが欲しい。
ボリュームポット・スイッチポット
下調べ
どうやらあの回るパーツは「ポット」が正式名称らしい。はて、これはをどうつなぐ?どう配線する? いろいろ見たが、どうも理解できない。
何とかピックアップ交換をやりきった俺はより慎重だ。
納得いくまで調べる、そしてなにかでテストをせねばと思った。
※余談だが、Shadow Kill Pot というポットの記事を初めのころにみてしまってすごく回り道をした。このパーツは使い勝手を上げた特殊な製品みたい。一般的な方法でスイッチポットで実装する場合と配線が異なっていた。
ノブとポットの外し方
とりあえず、ギターからポットをバラせるか観察。
そしたら、ボリュームノブがとれない。
どこまで引っ張っていいのかもわからない。
マイナスドライバをつかったらボディを気付つけてしまった。。。悲しい。。。
さらに調べたらクロスで巻いて抜く方法があったこれは便利だった。
結局、力を入れていいんだと知る。
そのあとは、ポットがはずせない。。。スパナがいるんだった。。。もってない。
楽器屋にいく。ESPのが売ってた。普通のより面白そうだから即購入。
検証環境の準備
スパナといっしょにジャックとポットを買ってきた。
これらは消耗品ときく。失敗してもいつかは交換するだろう。あっては悪いことはない。ないのだ!
これに前回はずしたシングルピックアップをつかえばテストモジュールができるだろう。
ここで何でつなごうかと、ふと思案。
電気屋の電子工作コーナーでミノムシクリップをゲットしてきた。
これならハンダの回数を減らせる。
配線を調べる
そしていよいよ配線。
ポットをどうつなぐのかわかってないのでググったらいいページがESPにあった。
これはわかりやすい。
ていうか、トーンのコンデンサってなに?ないとトーンはかわらないのか?と思いつつ。。。とりあえずやってみないとわからないので、コンデンサをぐぐった。
種類と仕組みをそれとなく理解。
プラシーボだという人もいるようだが、俺はわからない。いまはこだわらなくていい。触るのが先。飛ばす。
0.022ufで買おうとふたたび楽器屋へ。
高いやつは高い。まずは中くらいだったVitaminQを購入。
ボリュームとトーンのつなぎ方はわかった。
ふたたびESPのページを参考にテストモジュールをつくる。
※今のうちにオチを書くとキルスイッチポットの実装にトーン配線は関係なかった(笑 すごく回り道した。
検証環境の構築
ためしたのは下記。
・赤→hot
・青→cold
・potは裏からみた図
1)ピックアップとジャックを直結
2)ワンボリューム
3)ワンボリューム、ワントーン
※20161026追記 図が間違ってたので消しました。後日直して再掲します。
これをアンプシミュレータの入ってるエフェクタにシールドでつないで、ヘッドフォンでモニタする。
成功し「ぶーっ」と鳴る…が、いまいちやりづらい。
対応策としてスマフォでMP3を再生してるイヤフォンをピックアップ側においてみた。これはやりやすかった。写真がなくてすみません。
この検証で、「どこかで音をアースにおとせばいい」というのが、体感的に理解できた。頭は追い付いていないが。
スイッチポットを探す
次は、スイッチポットだ。
調べてもわからないから触ってみるしかない。
店頭では250KΩしかなかった。ハムバッカーなので500KΩAカーブが欲しいと思ったので通販で買う。GP Factory というメーカのon-onという形式のものみたい。
※あとで手元のギターをよくみたらBカーブだった。すごいショックだった。裏にあって端折ったのだ。同じにしたいならば絶対に見たもの以外は信じてはならない…推測はダメ。目視を激しく推奨。
スイッチポットによるキルスイッチの配線
このスイッチとノブがどう連動するのか最初はまったくわからなかった。
ていうか、どれがどうつながるのかもわからない。
ピックアップ交換のときの5WAYスイッチもそうだった。
電子回路を知ってる人はわかるのか?
メーカサイトに仕様書があるというサイトも見たが、GP FACTORYは見つからず。
スイッチの仕様で初心者がわかるものはあまりWEBになくわかりづらいと思った。
ヒントは行き詰ったときに読んでたトグルスイッチの記事だった。
よく見ると似ている。
ここで理解した。
ポットの下にスイッチがついてるだけだ。
回るところとスイッチは連動してなくてたぶんニコイチなだけだと。
その方向で、ググりつづけた。
そしてそれらしいページに到着。
モノラルジャックの前に接続するとできるらしいとようやく捕捉。
そこで例のテストモジュールで検証することにした。
なんと、できた!!
トーンポット関係ないwww!!
・・・が、喜びはつかの間。
よく聴くとノイズが消え切ってない。
プルで実音は消えるがノイズがある。
ノイズが鳴る=アースに落ち切ってないとして、いろいろ付け替えてみたが改善しない。。。
ちなみに、このときわかったがテキトーに付け替えても命は大丈夫ということ。イヤフォンの中がうるさいだけで感電したりはない。死なない。
ピックアップという電池からはそんなに大きい電流?電圧?はないということか?これは
なんでも試すのが近道。ふたたびググり&試行錯誤にはいる。
実装
そのあと数日調べた。
…が、めんどくさくなった。
根気がきれた。
もうギターにつけることにした。
スタジオや練習でやってみて使えないほどのノイズならあきらめよう。
ボリュームペダルでも買えばいい。
ボリュームポットの付け替えはたいへんだった。HSH構成だからか裏はカオスだ。今回はクセが付いたりしてて使いづらそうな配線をつけかえたりしながらつないでみた。
実装前の配線はかならずメモするといい。
写真だけだとリカバリがきかない場合がある。
わかりづらい場合は、マーカーでリードにメモしてしまえばいい。
結果!!
うまくいった!完璧だ!
これでもってみたかったギターができあがった。
ノイズはオフ中も、切り替え時もほぼない。サイコーだ。
スイッチポットのシャフトがぐらぐらなのが付けてからわかったが、WEB購入なのであきらめる。これぐらいのだめなところはカワイイものだ。今度から触ってから選ぼう。
解決できたpointは作業中に気が付いた。自分がシミュレーションしていた環境ではアースが一本足りてなかったようだ。ジャックからスイッチポットのアースを忘れていたようだ。そりゃー付け替えてもなおらない。足りないんだもの。一本つないだだけで改善した。むずかしいね。図にかけるほど理解してません。すみません。
最後に
つけ終わってから、楽器屋で本を見つけた。
下調べした内容が詳しく書いてあった。
もっと前に見てたらもっとラクだったんだろうなぁ。。。
オススメなので読んでみるといいかも。
ファブスペースと電子工作
10月の三連休ということで、なにをするか考えた。
最初はひたすらギターの回線をいじろうと思っていたが、電子/電気がわかる友人K+巻き添えの友人Aに”どこかで一緒に電子工作しないか?”と声をかけてみた。K氏は、工業系の学校を出ていて工作はお手の物。目で見てスキルを盗ませてほしいとお願いした。
秋葉原で待ち合わせをして、まずアイテンドーにいった。キットを買うためだ。
はじめてこういう店にはいったが、キットはすべて小袋で壁に並んでいて、出来上がり完成図などは一切ない。みるならばWEBで見たほうが完成図や基盤図がでていてラクだった。
K氏と話しながらキットを決める。今回はヘッドホンアンプにした。
※ちなみに、これは9VDCが必要だった。単体では動作しないです。
そのあと、今月で閉まってしまうときいていた「はんだづけカフェ」に向かった。
ここは業務用の機械もたくさんあるしいろいろ触るぞーと思っていた。
しかし、いってみたら満員だった。
予想外だった。年配の方がにこにこしながら工作していた。すごく楽しそう。
でも俺たちは入れなかった。
もってない機材とか、いろいろ試したかった・・・・どうしたらいいんだ。俺はもうほかにこういう店をしらない。・・・途方に暮れた刹那、スピード思考のK氏が代替案をくれた。
”ナノラボのスペースがあるはず”
K氏、A氏とMaker Fair にいったことがあるのだが、そこで出店してて秋葉原にスペースを出してるのを覚えてると。さすがすぎる。10分ほどでついた。
すごくよかった。時間貸しでスペースを使用できる。
比較対象がなくて申し訳ないが、工具がなんでもある。
ニッパもラジペンも。オシロスコープもあった。
これは手ぶらで行ってもだいじょうぶ。
3Dプリンタもあった。さわりてぇ。
ほかにもいろいろあったが、俺にはわからない 笑
もっと知っていこうと思う。
はいったときはなんだか、テストプロダクトを作っている人?がいたのか、工作用語と一緒に「WEBサーバが…Linuxが…」とかソフト用語も。ソフトのほうがわかるけど、ハード・ソフトが一体化できる現場とかオラわくわくすっぞということで工作スタート。
かってきたキットは広げるとこんなかんじ。
説明書はない。
そう、ないのだ。
基盤が説明書だしね。
そういうのが欲しい人はヨドバシカメラに行くべきなのだと学んだ。
わかっていても俺は対応できない。
しかし、K氏は完璧だった。
素人である俺とA氏を前に、空気を読んだ彼はいつもどおりやや早い口調で基盤を読み、パーツの置き方とハンダのつけ方を指示していった。記号やよくあるミス、トリビアを盛り込みながら軽妙に教えてくれる。すごい実力を感じる。しかも、ハンダ作業後に確認と修復をそつなくこなしてくれる。具体的に文章にできず申し訳ないのだが、たくさんのコツを立体的に指導してくれた。元同僚、飲み友達だがすごいやつだと見直した。
できあがりはこんなかんじ。
うちに帰ってからとったものだけど、ちゃんと動きました。
オペアンプってものがあるのを覚えました。
コンデンサとか部品を変えたりも今度考えてみようと思う。
もっと中身がわかってからだ。
ちなみに、ほんとはDC9Vの電源がいる。だけどアイテンド-さんにはなかったんです。現場でK氏が機転を利かして”電池とケーブルで乗り切るか、ジャンク屋で探すか選んで”ということで、この構成に。
終わってから三人でCraft Beer Tap Yodobashi Akibaで呑んで帰った。
カワイイ店員がいて窒息死するかと思った。
すごくいい一日だった。
どのお店もいいところなのでオススメです。
ピックアップの交換をやってみた
前の記事に書いたけど、ピックアップ交換を何とか独力で終えた。
そこで、なにをどうしてできたのか記録をしてみようかと思う。
作業にあたりいろんなブログやサイトを読んだ。
情報を残してくれてる人たちにすごく感謝した。
もうどういう順番で考えたか思い出せないところもあるが、自分も誰かの役にたったらうれしいなと思うので記事にすることにした。
ぜんぜん写真ないけどね。。。
代わりにリンクをたくさん貼ります。
※下の内容は俺の場合です。改造は自己責任、参考にどうぞ。
なにに交換する?
やっぱ好きなギタリストのを選ぶでしょ。
ギターもそれで買ったし。
ポールギルバート、ジョンペトルーシ、ジョーサトリアーニ…
調べたらDimarzioユーザばかり。
DimarzioのピックアップはYoutube、メーカ、楽器屋のサイトでさがしたらたくさんサンプルをきけた。
なんとなくかんじがわかった。
コロンの右は自分の感想。
SuperDistortion:ガンガン行けそう、ハイパワー。
injector:「漢」
Area67:オールラウンダー 出力低い。
Fred:クセありそう リア向け?
Tonzone:ヘビィにいけそう。好きな音。
PAF Pro :好きな感じだが出力低い。
PAF Master 好きだけど枯れたかんじ。いまはやめとく。
Air Norton:きれい。すごくいい。出力たかい。
このあとも下のようにいろいろと疑問がでてきた。
引き続き複数のWEBショップ、メーカサイト、個人様のブログを見比べて回った。
・「ハムバッカーのモデルって実はシングルコイル版もあるんじゃないの?」
→シングルサイズならあるやつはあるみたい
・「ちがう型番をまぜないで全部一緒にしたほうがいいんじゃないの?」
→どうでもいいみたい
・「最近のラウド、スクリーモな人たちとか流行りないの?何を使ってる?」
→よくわからないかった
結果としては・・・
・組み合わせは結局のところ「好み」
・期待より変わらないものだと思え
・フロントとリア向けに出力が違うモデルもあり
・スタンダード/Fスペースしかないものもある
あんまり気にしないでいいという記事もあり →DiMarzioについて
・メーカでプラスマイナスの配線の色が違う場合あり(DimarzioとDuncan)
・シングルコイルとハムバッカーは結線が違う
→ ピックアップの交換方法とおすすめ | パワーアップ! ギター入門
・ハムバッカーをコイルタップするなら配線が違う
→ ギター配線集
・コイルタップで二つをつなぐ時プラスマイナスをまちがうとフェイズアウトする
→ ピックアップの位相チェック。
フェイズ ロックギターを楽しく学ぶ★ フェイズとは?
・配線図は実機を見てメモすること
・出力の単位はΩ。これが大きければ出力が大きい。歪みやすいととらえるべし。
でもハイ落ちもする・・・らしい。体感が先だから無視。
ここまで調べて、まずは下記の構成で買おうと決意。
フロント:Air Norton + センター:injector + ネック:Super Distortion で想定とした。
買いに行った
このときが前々回の記事。
お店にいって相談したら「injectorは出力が強すぎてつまらないのでは?差があったほうが楽しいよ」的なアドバイスをもらう。
なんだか話ぶりが信頼できたので、injectorをArea67に変更した。
そしてそれだけ買ってきた。
楽器屋の店員は「わからなかったらおいで(有料)」と言ってくれた。うーん、心強い。
さらに下調べ
hot/cold
配線のプラス/マイナスのこと。
coldは特にアースに使う?みたいですべてのパーツにつなぐとか…法則がわからない。電子回路わからないからしょうがない。色はピックアップメーカで変わることがあるみたい。統一してくれよ…
はんだ付けって?
リード線くらいはつけたことがあるがいかんせん自分は初心者。勉強がいると判断。調べた。ハンダの扱いはとても繊細だとよくわかった。
・ワット数が高く、温度が高くできるタイプがよいらしい
・ただしハンダが溶ける温度があればいいといえばいい。
・温度管理が大事らしく、温度管理スイッチがあると便利。
・ハンダに種類がある。鉛フリーハンダと、ヤニ入りハンダ。rohsを知っておくこと。
・ギターにはヤニ入りハンダを使う。
・1つのハンダこてで両方を使うのは好ましくない。
・はんだ付けはテンポよく
・ハンダこての先を変えられるのがある。
面で当てられるやつは温度を安定してあげられる。
尖ってるやつは寝かせるとか工夫すること
・温度を上げすぎるとパーツは壊れる。短時間での作業が望ましいする理由はこれ。
・配線をまとめるのはok、継ぎ足すのはよくなさそう。
付け替えがベターだが、ピックアップの線材交換はたいへんらしい。
・配線材の交換もいいらしい(…が、自分は効果がわからない気がするのでおいておく)
・ハンダ材で音が変わる?kester44がいいらしい。
・ハンダは前もって練習するといい
・ハンダ吸収線っていうのがある
・ハンダこて台あるといい
・コテ先のクリーニング用スポンジがいる
・ハンダこては酸化する
・ハンダこてが酸化したら紙ヤスリかけるのはダメ。
・ハンダこてはつかったらハンダでメッキ
・リード線は使う前にハンダでメッキ
・リード線はギターで使う場合、細いのでもいい
※電圧?が高いならば太い方がいいらしい。ギターは細くてもOK。
・ピンセットやラジオペンチがあったほうがいい
・はんだ作業はマスキングすると安心、安全
このあと、道具を買いあさった。
Amazon、ヨドバシweb、ヨドバシ実店舗、楽器屋実店舗で探した。どちらかというとやはり実店舗がよかった。特にクラフトマンがいる楽器屋は最強。買ったものは以下。
ハンダごて(高温かつ、温度変更可のやつ)
ハンダ吸収線
ハンダ台
共晶ハンダ
リード線を数種類
ニッパ―
カッター
ラジオペンチ
マスキングテープ
電流テスター
いまの配線チェック
実機をあけてみて観察。
たぶんSシリーズが薄型ボディなのも影響してるがギュウギュウでわかりづらい…
とにかく端から目でみて疑問を潰す。
・アイバニーズの配線図を画像検索で探して参考になりそうなものはURLをメモ。
・ピックアップをひっぱらないとどの線かわからない。
表でピックアップを外してリード線を引いて確認、配線メモを作成。
・5wayスイッチの構造がわからない…が、同じ配線にするなら
どのパーツからのホットとコールドかがわかればいいだろう。
そこを意識してメモ作成。
よく見たら、センターのシングルコイルはすごくシンプルだった。
ハムバッカーはちょっと複雑。
よって計画通り後回し。
つなぎ方がイメージできたので、実行することにした。
はんだ練習
ここまで用意したが心配でならない。
ハンダ初心者の俺ができるのか・・・だ。
そこで、練習用にelekitという会社の電子工作を買ってきた。
中にははんだ付けのコツが書いてあった。
すごくわかりやすく実践的でよかった。
読み込んでひたすら基盤に抵抗やパーツをはんだ付けする。
このタイミングでハンダ吸取り線も練習。
goot社の吸収線はすごくいい。楽しい。
センターピックアップ交換
極性チェック→差し替え
極性をはかってから進む。
ハンダでデフォルトのシングルコイルの線を5Wayスイッチからはずす。
心臓バクバク。
その後、引っこ抜くまではスムーズに進んだが、差し込むのが辛かった。ケーブル穴にあまり余裕がなく細いケーブル二本はすすめなかったようだ。廃棄予定の1弦のを糸通し代わりに使ったら便利だった。固定はマスキングテープでできた。
ハンダづけ
初のハンダづけ実戦。2箇所なのに心臓バクバク。
マスキングは最低限だがしておいてよかった。
大抵、コテが他のパーツに触ってしまう。
終わってからパーツに熱がないのをみてからギターをエフェクタに繋いで導通を確認。なんとか鳴った!
Area67は想像よりパワーが強いぞ?と小躍りした深夜。
ハムバッカー交換
調子にのって作業を継続。
よくみるとピックアップの箱の中に説明書があって、5wayスイッチのこともあった。
結線方法も書いてあってわかりやすかった。やるまえにみるといいかも。
強敵、ワイヤの被膜カット
そうそうシングルコイルのときはなんとかなったけど、なかなかむけないのね。子供のころはカッター1本でできたのにすごく自信がなくなった。全リード長をつかいきるのではないかと心配した。。。
できない人、金がある人はワイヤストリッパーを買ったほうがいい。
まじで。
なんとかむいて、説明書に沿って結線完了。
Before
板はマスキングに使いました。
After
シールドを剥いて白黒をまとめて予備ハンダ済みの画。
配線
その後、5Wayスイッチから線をはずす。
吸収線が大活躍。掃除が捗る。
ラジオペンチでリードを持ちつつ、フロントと、リアを一気につけた。
歓喜しつつギターをつないでテストする。
フェイズアウト発生
なんだか、コイルタップでキャリキャリした音がするのだ。
センター+リアの片っぽ、センター+フロントの片っぽのときにおきる。
こういう仕様なのか?と悩んだ。
でもどう考えてもおかしい。
しかし、フェイズアウトって確信はないのだ。とりあえず面白いから比較のために試しに弾いて録音しといた(笑)
だが、シングルコイルを逆につけてしまったと仮定すると納得がいく。
しょせん、トライアンドエラーしかないのだ。
シングルコイルのhotcoldを逆にすることにした。
結果は改善!推測はあっていた。
磁極チェックをミスしてたんだね。。。
結果
全体的にOKだ。チャレンジしてよかった。
買い替えよりは高い効果を得られたと思う。
そしてなにより愛着が湧いたし、ギターが分かった。これは大きい。
中古で買ったギターだけど大事にしていこうと思う。
以下、思ったこと。
・デフォルトのピックアップのほうがパワーをかんじるが、ぼやっとしているのだ。
付け替えたピックアップのほうが整理された音が主張していてかっこいい。
うまくなった気がしてくる。
→新旧両方の構成で同じ曲をDAWでとって比較もしたが、歴然だった。
・Dimarzioって鼻づまり的な音なんだなぁと改めておもった。
好きな感じだからいいけど抜けたければDuncanなんだろうか。そのうちやろう。
・特にArea67のシングルコイルっぽさは素晴らしい。気持ちのいいぐりぐり感がある。
ボディ裏のトレモロのスプリングとも相性がよさそうだ。
ストラト系の音が好きなんだなーと自覚した。
・スタジオでの音も抜群だった。ハイ上がったので抜けるようになった。
埋もれていたのは、ぼやっとしていたからだったんだろう。
同じギターとエフェクターのセッティングで挑んだので効果は歴然だった。
それと、ハンダで思ったこと。
・ギター台はあると便利。雑誌とかでもなんでもいいから下にいれたほうがいい
・ハンダ台もあったほうが楽。俺はないから板にマスキングテープで固定した。
・電子工作きっとで練習したけど配線と基盤は感触がちがった。
練習にはなったけどまた違って困った。実戦あるのみ。
ここまでみてくれた人、ありがとう。
時間はかかるけどギターがよくわかって楽しかった。
また、なにか挑戦してみます。
ピックアップ交換をやりきった!
自分で調べてピックアップ交換をやりきりました。
当初はセンターだけ・・・と思ってたのですが思い切ってフロントもリアも買ってきて交換してみた。
電気関係を知らなくても調べればできました。
…が、道のりは長かった。
ほんとうにながかった。
知らないものを調べるのはつらい。
思い出していずれ書こうかな。
Before
After
クソ初心者でもやればできる!