フレットの消耗に驚く
掃除してて気がついた。
フレットが大きくへこんでいる箇所がある。
これはどうしたらいいんだろう…と例により調べた。
今回は時間がなくて参考にしたサイトなどの引用はなしです。
現状
- 3弦がいろいろなとこがへってる。3、5、10あたりは顕著。
- 無事(弾いてない→練習してない…)なところは、
各弦1、2フレット、5、6 弦。
原因
- 両方とも金属だが、より固い弦がフレットを摩擦で削る(例:チョーキング)
- 練習量と言える面もあるが、弦高の悪さでぶつかっておきてることも
※補足
・中古だとすでに減ってるときもあるそうで。そりゃそうだよね。
・程度によるが錆びた弦だと削れが早くなることもあるそうで。
影響
- 響きや音程がわるくなる
- チョーキングで音がつまる
- ひきづらくなる
※徐々になることから、なかなか気が付かないことも。また、きれいにしたあと急に弾きづらくなることもある模様。減りすぎたピックを使った時のアタックがでないかんじに似てるのかもしれない。
対処
- フレット打ち直し - お店に依頼(3-5万)
- フレット打ち直し - 自力
- フレットすり合わせ - お店に依頼(打ち直しよりは安価)
- フレットすり合わせ - 自力
- ギター買い直し - 中古
- ギター買い直し - 新品
※「すり合わせ」は平たく減った山を削って丸くする作業。高さが残ってないとできないし、やると低くなる。山がないと弦との接点が面になるのでよくないようです。
※フレットの打ち直しは多くの専用工具が必要なようだった。専用ニッパ、フレットファイル、台に固定したヤスリ。あとなによりフレットの溝切り、フレットを丸くする処理など、いままでやってきた調整より技量精度が高いものと見える。
補足
- フレットは 素材 x メーカ(国産 or 海外) =複数種類あり。ジャンボフレットといったように高さや幅も違いがあるものも。
-ステンレス:固く、高音が目立つ。メタルよりになる?
-ブラス:やや金色。耐久性は低い。ニッケルシルバーより音はやわらかい。
-ニッケルシルバー:やわらかめで加工しやすい。一般的。 錆びやすい。亜鉛配合率で音もやわらかくなる。 - ギターにより追加料金がある(スルーネック、バインディングなど)
- すり合わせはいずれは打ち直しになる。そして、打ち直しも4-5回くらいまで。いずれは指板に限界がくる。
- すり合わせ・打ち直し時期は”音がつまる/びびるが出始めたら”という意見もあったが、確実と思える基準は見つからなかった。
- 値段は工房・お店でバラバラ。ときどきある激安店は要注意のことも。お店の実績をよく観察するのが良さそう。
見解
調べた結果、「消耗品」という側面が浮き彫りに。否めないのが、またさみしい。
自分のギターは中の下くらいと認識している。中古で安く買えているし一般的には「買い替え推奨」と判断されるだろう。
だが、自分はいろいろ改造してしまった。
愛着がでているし、まだまだいい音が引き出せるだろう。
フレットを減らさない工夫としては複数本を使いまわすのが現実的なようだ。普段からいい音・いい楽器に触れるのがいいと思うと、複数本近いグレードのギターを持つのは、趣味とはお金がかかるものだなと感じる。
結果
以下に決めた。次の土日から動き始めようと思う。
- 自力での解決は断念。
- ギターを買い替えするくらいならば買い足す。複数本所持がいいというなら、リペアに出してまだまだ使う。
- 近所の楽器屋に持って行く。そこで現状の再確認と各値段をリサーチする。
- 状況によって、他の工房や店も調査。金額、交換できる素材、アドバイスで相見積もりから判断。
- チープな音にならないならば、ステンレスに打ち変えてみたい。今のギターはハイが足りない気がしてるから。
BOOKOFFでJoe Satrianiのムック本を買う
年始にBOOKOFFが割引をしてたので、行ってきました。
最初は適当にビジネス書をあさっていたが、たまたまとおった楽譜コーナーでジョーサトリアーニのムック本が!
いまはまってんだよね!
来月は日本講演だしね!
まだチケット買ってないけどね!
…と、すかさず掠め取った。
そのまま謎の勢いにのって、洋楽コーナーへ。
ジョーサトリアーニをさがす。
持ってないやつやブートレグをパラパラ見る。
すると…
「ジョーサトリアーニ好きなんですね」
…と、声をかけられた。
見ると自分より少し年上?の男性。
女子高生からのー、出会いがー、的なものでは一切ありませんでした。こんちくしょう。
でも、少し話しました。
こんな話しかけられ方、久しぶり。
音楽とか同じ趣味っていいよね。
ライブでもし会ったら声をかけさせていただこう(笑)
買ったムック本は家でじっくり見ました。Surfing with the alien やってみようかしら…
「年齢」
個人的な感覚の話しで、ぼやきです。
表現には「年齢」のようなものがあると思っている。
経験も関わるし、知識、プレイしてるジャンル、態度とか全部が関わってくる。
ロックよりはジャズ・ファンクとかのほうがこれは高く感じやすい気がする。でも、使いこなせていて達者でないと言葉遣いがませた子供みたいになって、ジャズ・ファンクでも稚拙に聞こえたりする。さらに、ロックでも同じフレーズを弾いてても大人に聞こえたり、豊かなトーンに聞こえたりする。そして、コピーよりはオリジナルのほうが「年齢」が外に出やすい気がする。
昔のレコーディングをきいて「この音でないわー もうこのかんじでないわー」も似たようなものかも。
そのかわり「年齢」が変わって違うことができてるはず。
この「年齢」みたいなのはジャンルや音色を固定してもにじみ出続けるものと思ってる。そしてこのあたりが成長しないといけないんだなと思う。
なんだか「質」ともいえそうだけど、自分は「年齢」が適当な表現かなと思ってる。
いい年のとり方をしたいよね。
PGM300のメンテ -トレモロユニットのバネ穴の補修
内容としては、題名のとおり。
いきさつ
実はもうひとつibanezを持っている。
古いPGM300だ。
白いボディはもう黄色くなっている。
友人から譲ってもらった。
当時、俺はギターの仕組みがよくわからないままボディ裏のバネを触ってねじ穴を壊した。
半泣きで楽器屋に持っていった。
直してくれた店員さんは「太いネジにしてみた。でも木が弱く不安定。レギュラ―弦しか張れないかんじ。もうバネ調整はしないで」
と言っていた覚えが。
当時は「どうせパートはドラムだしいいか」と思ってた。でも、最近はボロのままにしておけないと思い始めた。好きなものがボロボロとかいやじゃん。そこで補修できないか調べた。
破損箇所
ここ。
赤丸のネジ穴の周辺が脆かったのかネジ穴が壊れて抜けた。
とりあえず回して見たらなんとかならないのか、
やってみたらズルッと抜けた。
木屑がこぼれる。
すごく浅く刺さって均衡を保ってたみたいだ。
これは今のネジのままじゃ無理だ。
やれそうなこと
調べてみた選択肢は下記。
この中で太字を選択することにした。
- 自力でネジをさらに太いのに(その後、各部調整が必要)
- 自力でネジを更に長いのに(その後、各部調整が必要)
- 諦めて店舗で直してもらう(工数最小)
- 自力で埋める→ネジを差しなおすを行う(その後、各部調整が必要)
- 諦めて自分でトレモロ廃止で座繰りを埋める(工数最大)
- 諦めて修理に出してトレモロ廃止で座繰りを埋める(工数最小+仕様変更)
- 放置
選択理由
一番の理由はなるべく原型を残したかった。
もう一度触りなおしたいのだ。
そのほかは下記のようなことが理由。
- 仕様変更するほど俺はよくギターをわかってない。
※どこかで読んだがトレモロのバネをなくすと音がかわるそうで。
たしかに耳を澄ますと金属音がわかる。これのことだろう。 - 当時のリペア担当が適当だったかもしれない。
- いまは技術・道具・素材が進化してるはず。
- 前より俺がギターに興味がある。
実行あるのみ
ぐぐりまくった結果、なぜだったのか忘れたがこれを使うことに決意した。
使い方は穴に流し込むだけだったので簡単だった。
流し込んでからしばらくはおいておくだけ。
すごく簡単。
こういうとき、俺はたいてい不安。
できあがり
しかし、不安を他所にきれいにできあがった。
カッターで触ってみるといい感じにカタイ。
うまってるでしょ?
これはいける!とネジを上からさして固定してみたところ、パーフェクトなまでにがっちりと固まっている。
1000円かからないで直せてよかった。
ねじパテ恐るべし。
補足
あまり度胸も技術もいらなくてよかったとおもったが、このあと、ブリッジを付けて、チューニングがあうまでバネの長さ調節して、弦高調整して、オクターブピッチ調節して…と1日かかった。このあとが一番たいへんだったのだ。フローティング系はたいへんだね。各パーツを外す前に安定していたバネの長さや、ネジの長さをみておいたほうがいい。なにも記録しないでやったので、試行錯誤が長くてたいへんだった。いい経験になりました。。。
断線したシールドを直す
断線したシールドを数本に作り変えました。
※下記は俺の場合です。改造は自己責任。ご参考まで。
短いのが欲しくなった
いろいろ電気系を触っていたらシールドが長いのが邪魔に思えてきた。
机の上でつけたり取ったりしてるとケーブルが自重で机から落ちる。それを支えるのがたいへんめんどう。
そこで、だいぶ前に断線したままのシールドがあったので短いシールドとして作りなおすことにした。
まずは下調べ
チキンですから、まずググります。
すぐ作業方法は見つかった。
断線の例があるので自分のシールドを見てみる。
開けてみたらおなじだった(笑)
このあとシールドの長さってどこから測るのか調べた。ただの好奇心。でも見つからなかった。実測は面倒なので今回は適当にすることにした。
その後、モノラルフォンプラグを買ってこようとパーツショップへ。ストレートプラグを想定していたが興味がでてL型も買う。
ストレートプラグ付け替え
サクッといこう。
- 分解する。
- かしめ金具をとる。
- 断線箇所をハンダではずす。
- ハンダ吸収線で端子を掃除
- 皮膜をとる、よじる、予備ハンダ
←こんなかんじでした。
- ハンダづけ
- 導通テスト
こちらは意外とかんたんだった。
シールドくらいは自分で直せたほうが気分いいですね。
L字型プラグ付け替え
同じように進める。
…が、あけてびっくり形が違う。
(そりゃそうだ)
こいつはL字型というより名称があるみたいだが、下調べしてなかった。
店で聞けばよかった。
急いでぐぐるが、このプラグの付け方が見つからない。
暫くしてあきらめた。
どうせホットとコールドが肝だろう。
よくみればわかるはずだが、頭が疲れてきたのでヤマカンでこうしてみた。
(ハンダがイモです。おれ、限界でした。)
これもギターとアンプに接続してみたら鳴ったのでよしとする。
そのあと、残り半分もプラグを付け直しました。
できあがりはこんなかんじ。
短いケーブルの使い勝手は良好。
スタジオには長いのをもっていくけど座っていろいろ試すにはちょうどいい長さができました。
ピッキング向上
ここのところいろいろとギターを調整していたが結果、これでも音が埋もれる、納得いかないならばもはや手とフレーズの歌い方であると結論づけた。そこでピッキングを見直してみた。
フォーム
- 鏡をみながら
- 右手を上から見ながら(立・座)
※正面以外にも左右から見ると面白い
チェック内容
- 弦とピックの角度
- ひっかけてる深さ
- つまみ位置(深さ・指の形)
- 動かす箇所 (指先だけ〜手首)
- 音量 (小さくから)
- 音色 (ブリッジ・ミュート・ノンミュート)
- ピッキング位置(ブリッジとネック間)
- 他の指(ボディに添える、触らず握る)
フレーズ
- できない単音
- できないカッティング(ローコード、バレーコード全体/低音弦中心/高音弦中心
- スケール
※曲でも同じフレーズでもなんでもいい
実にいろいろなやり方があるなぁと思うが、個人的にはピックの握り方がわからない。
つまむっていってもいろいろつまみ方があるじゃない?いまは細かいフレーズ以外は別としてアタックがでて、それなりにコードと単音で握り変えが大きくない無難狙いな位置を中心にまとめてる。
追究は個人だろ?というかんじで基本は知らないが習いに行ったら違うんだろうね。
ちなみに、最近一番大きかったのはコレ。
- ピッキング位置(ブリッジとネック間)
自分は疲れるといつのまにかすごくネック寄りで弾いてるのに気がついた。これを意識的にブリッジにするように気をつけることにした。
ネック寄りにするとは張力が低いからかピッキングはややしやすい。音量もあげやすい。その代わり音が丸い。身体的にも体が開かないから自然だけどね。ドラムの基礎練習をフロアタムでやってるのにちかい。ボヨボヨするからか大きく揺らしたときのコントロールがやや難易度が上がる。
ブリッジのほうが張った音が出る。揺れが少ないし感触も硬いので細かく粒立ちよく弾ける。メタルのバッキングなんかはこちらかも。
これを使い分けるとメリハリがでていい。いい発見をした。
線材交換とスイッチポット交換、そしてスペクトラムアナライザで比較
前の記事で少し触れたけど、ギターの電気まわりを調べてると「買ったらまずは線材交換」という記事を見たことがある。
「線材交換?あほか、そんなもんやらん」と思ってた。
けど、いまの配線があまりにもぐちゃぐちゃなのでやりたくなった。友人によると俺のギターの出荷時のハンダはすでに良くないらしい。
俺だってうまくない…だが短くしたり整理はできる・・・だろう。
ていうか、よくみるとギチギチにはいってるから配線キレてる。
だめだこりゃ。
それと、ちょうどいいタイミングでBカーブのスイッチポットが手に入った。
前につけたAカーブはすこし感触がちがうのと、ポットのポールがガタガタで。今回のBカーブは、感触をみてから買った。よさそう出し交換したい。
やるなら両方やろう。
とりあえず、Bカーブのポットの実装から。
500K Bカーブだし前回と抵抗値は同じ。
特に困ることもなく移植は完了。
やっぱりBカーブのほうがしっくりくる。
次は、配線の長さの適正化と、キャビティ内の整理だ。
ギターの配線は短いほうがいいらしい(長いと信号が劣化するらしい)が、短くするのは俺には無理だろう。多少のメンテナンス性を残しつつ短くするぐらいか。
前の記事で思ったようにやるならBeldenだ。
SonicやProvidenceもいいなーと思ったがあまり売っていないのだ。
値段も遭遇率もお手頃。これでいこう。
ちなみに、 自分がよく寄る店には上のものはなくて。
黒と赤だけがあった。ひとつ300円と割高。でもエフェクター作るわけではないし黄・緑・青はいいやと購入。
触った感想としてはすごく固く、コシがある。
でも寄り線だから曲げられる。あと測ってないけどやや太めか?
固めにねじらないとスイッチポットのうらの端子にすんなりと入らない。
細いほうが素人には優しいね。
ていうか、太い線材ってどうやってとめるんだろう…
作業結果としては、ピックアップから来てる線以外はぜんぶ変更してみた。
すこし余裕ができました。
今回はワイヤストリッパーと熱収縮チューブも買ってきたので困ることはなかった。ピックアップからでてる線は被膜を剥くのに失敗すると心臓が毎回縮むじゃない?ピックアップにワイヤを付け直す作業はできないと思えるからで、前回はすごくつらかった。それに対してワイヤストリッパーはすごく便利。専用工具って最高。
特に初心者は買ったほうがいい。カッターで頑張る&失敗する心労より工具を買ったほうがいい。100均にもあるらしい。激しくお勧めする。
俺はたまたまこれを買いました。いいかんじ。
そして問題の音です。
きいたかんじでは「まとまった」気がする。
ほんの少しだけどね。
で、自分の耳は信じられない。
そこで「Blue Cat’s FreqAnalyst」っていうスペクトラムアナライザで記録をとってみました。
赤がBelden8503で青はElpaのコード。
同じ日に交換してない弦でEメジャーで同じフレーズを弾いてとってみました。
だいたいの特徴としては
- Belden8503のほうが、ローが減って、ミドルがほんのすこし増えてる。
- Belden8503のほうが、下調べどおり全体的に音量はダウン。
…ってかんじかな?
自分としては、持っているギターのモコモコさがさらに解消された。好みの結果でOK!配線交換っていいね!って思った。高い素材は調整されてるねぇ。
また、機会があれば別の配線も試してみたいなと思う。