キルスイッチを実装
ピックアップ交換に続いてチャレンジ。
ぐっと自分の理想のギターに近づけて充足感がある。
作業中に写真を残せる余裕はないのでテキストばっかりです。
でも、記事にしてみました。
※記事はあくまでも俺の場合。改造は自己責任で参考にどうぞ。
あれ、なんていうの?
ピックアップ交換をしたとき、すごく気になったことがあった。
むかし、ボリュームノブを引っ張ると音量がオフになるギターをみたことがある。
あれ、便利じゃね?と。
これが調べたきっかけ。
「キルスイッチ」というらしい。
「スイッチポット」というもので実現できそうだ。この2単語に行き当たるまでの検索がたいへんだった。「音量オフ」「なくす」「止める」「スイッチ」「引っ張る」とか当たらないのなんの… 単語がわからないというのはその世界になじんでない証拠だと思っている。精度を上げるためにはひたすら言葉を変え、検索を巡回するしかないのだ。
このとき、ヴァン・ヘイレンやバケットヘッドの使ってるタイプのものがよく目についた。これも面白いが違う。自分のイメージはIbanezのIronLabelについてるようなタイプでバチッとオフに固定できるのが欲しい。
ボリュームポット・スイッチポット
下調べ
どうやらあの回るパーツは「ポット」が正式名称らしい。はて、これはをどうつなぐ?どう配線する? いろいろ見たが、どうも理解できない。
何とかピックアップ交換をやりきった俺はより慎重だ。
納得いくまで調べる、そしてなにかでテストをせねばと思った。
※余談だが、Shadow Kill Pot というポットの記事を初めのころにみてしまってすごく回り道をした。このパーツは使い勝手を上げた特殊な製品みたい。一般的な方法でスイッチポットで実装する場合と配線が異なっていた。
ノブとポットの外し方
とりあえず、ギターからポットをバラせるか観察。
そしたら、ボリュームノブがとれない。
どこまで引っ張っていいのかもわからない。
マイナスドライバをつかったらボディを気付つけてしまった。。。悲しい。。。
さらに調べたらクロスで巻いて抜く方法があったこれは便利だった。
結局、力を入れていいんだと知る。
そのあとは、ポットがはずせない。。。スパナがいるんだった。。。もってない。
楽器屋にいく。ESPのが売ってた。普通のより面白そうだから即購入。
検証環境の準備
スパナといっしょにジャックとポットを買ってきた。
これらは消耗品ときく。失敗してもいつかは交換するだろう。あっては悪いことはない。ないのだ!
これに前回はずしたシングルピックアップをつかえばテストモジュールができるだろう。
ここで何でつなごうかと、ふと思案。
電気屋の電子工作コーナーでミノムシクリップをゲットしてきた。
これならハンダの回数を減らせる。
配線を調べる
そしていよいよ配線。
ポットをどうつなぐのかわかってないのでググったらいいページがESPにあった。
これはわかりやすい。
ていうか、トーンのコンデンサってなに?ないとトーンはかわらないのか?と思いつつ。。。とりあえずやってみないとわからないので、コンデンサをぐぐった。
種類と仕組みをそれとなく理解。
プラシーボだという人もいるようだが、俺はわからない。いまはこだわらなくていい。触るのが先。飛ばす。
0.022ufで買おうとふたたび楽器屋へ。
高いやつは高い。まずは中くらいだったVitaminQを購入。
ボリュームとトーンのつなぎ方はわかった。
ふたたびESPのページを参考にテストモジュールをつくる。
※今のうちにオチを書くとキルスイッチポットの実装にトーン配線は関係なかった(笑 すごく回り道した。
検証環境の構築
ためしたのは下記。
・赤→hot
・青→cold
・potは裏からみた図
1)ピックアップとジャックを直結
2)ワンボリューム
3)ワンボリューム、ワントーン
※20161026追記 図が間違ってたので消しました。後日直して再掲します。
これをアンプシミュレータの入ってるエフェクタにシールドでつないで、ヘッドフォンでモニタする。
成功し「ぶーっ」と鳴る…が、いまいちやりづらい。
対応策としてスマフォでMP3を再生してるイヤフォンをピックアップ側においてみた。これはやりやすかった。写真がなくてすみません。
この検証で、「どこかで音をアースにおとせばいい」というのが、体感的に理解できた。頭は追い付いていないが。
スイッチポットを探す
次は、スイッチポットだ。
調べてもわからないから触ってみるしかない。
店頭では250KΩしかなかった。ハムバッカーなので500KΩAカーブが欲しいと思ったので通販で買う。GP Factory というメーカのon-onという形式のものみたい。
※あとで手元のギターをよくみたらBカーブだった。すごいショックだった。裏にあって端折ったのだ。同じにしたいならば絶対に見たもの以外は信じてはならない…推測はダメ。目視を激しく推奨。
スイッチポットによるキルスイッチの配線
このスイッチとノブがどう連動するのか最初はまったくわからなかった。
ていうか、どれがどうつながるのかもわからない。
ピックアップ交換のときの5WAYスイッチもそうだった。
電子回路を知ってる人はわかるのか?
メーカサイトに仕様書があるというサイトも見たが、GP FACTORYは見つからず。
スイッチの仕様で初心者がわかるものはあまりWEBになくわかりづらいと思った。
ヒントは行き詰ったときに読んでたトグルスイッチの記事だった。
よく見ると似ている。
ここで理解した。
ポットの下にスイッチがついてるだけだ。
回るところとスイッチは連動してなくてたぶんニコイチなだけだと。
その方向で、ググりつづけた。
そしてそれらしいページに到着。
モノラルジャックの前に接続するとできるらしいとようやく捕捉。
そこで例のテストモジュールで検証することにした。
なんと、できた!!
トーンポット関係ないwww!!
・・・が、喜びはつかの間。
よく聴くとノイズが消え切ってない。
プルで実音は消えるがノイズがある。
ノイズが鳴る=アースに落ち切ってないとして、いろいろ付け替えてみたが改善しない。。。
ちなみに、このときわかったがテキトーに付け替えても命は大丈夫ということ。イヤフォンの中がうるさいだけで感電したりはない。死なない。
ピックアップという電池からはそんなに大きい電流?電圧?はないということか?これは
なんでも試すのが近道。ふたたびググり&試行錯誤にはいる。
実装
そのあと数日調べた。
…が、めんどくさくなった。
根気がきれた。
もうギターにつけることにした。
スタジオや練習でやってみて使えないほどのノイズならあきらめよう。
ボリュームペダルでも買えばいい。
ボリュームポットの付け替えはたいへんだった。HSH構成だからか裏はカオスだ。今回はクセが付いたりしてて使いづらそうな配線をつけかえたりしながらつないでみた。
実装前の配線はかならずメモするといい。
写真だけだとリカバリがきかない場合がある。
わかりづらい場合は、マーカーでリードにメモしてしまえばいい。
結果!!
うまくいった!完璧だ!
これでもってみたかったギターができあがった。
ノイズはオフ中も、切り替え時もほぼない。サイコーだ。
スイッチポットのシャフトがぐらぐらなのが付けてからわかったが、WEB購入なのであきらめる。これぐらいのだめなところはカワイイものだ。今度から触ってから選ぼう。
解決できたpointは作業中に気が付いた。自分がシミュレーションしていた環境ではアースが一本足りてなかったようだ。ジャックからスイッチポットのアースを忘れていたようだ。そりゃー付け替えてもなおらない。足りないんだもの。一本つないだだけで改善した。むずかしいね。図にかけるほど理解してません。すみません。
最後に
つけ終わってから、楽器屋で本を見つけた。
下調べした内容が詳しく書いてあった。
もっと前に見てたらもっとラクだったんだろうなぁ。。。
オススメなので読んでみるといいかも。