シバイヌ・エックス

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ピックアップの交換をやってみた

前の記事に書いたけど、ピックアップ交換を何とか独力で終えた。
そこで、なにをどうしてできたのか記録をしてみようかと思う。

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作業にあたりいろんなブログやサイトを読んだ。
情報を残してくれてる人たちにすごく感謝した。

もうどういう順番で考えたか思い出せないところもあるが、自分も誰かの役にたったらうれしいなと思うので記事にすることにした。

 

ぜんぜん写真ないけどね。。。
代わりにリンクをたくさん貼ります。

※下の内容は俺の場合です。改造は自己責任、参考にどうぞ。

 

なにに交換する?

やっぱ好きなギタリストのを選ぶでしょ。
ギターもそれで買ったし。
ポールギルバート、ジョンペトルーシ、ジョーサトリアーニ…
調べたらDimarzioユーザばかり。
DimarzioのピックアップはYoutube、メーカ、楽器屋のサイトでさがしたらたくさんサンプルをきけた。

info.shimamura.co.jp


なんとなくかんじがわかった。
コロンの右は自分の感想。


SuperDistortion:ガンガン行けそう、ハイパワー。
injector:「漢」
Area67:オールラウンダー 出力低い。
Fred:クセありそう リア向け?
Tonzone:ヘビィにいけそう。好きな音。
PAF Pro :好きな感じだが出力低い。
PAF Master 好きだけど枯れたかんじ。いまはやめとく。
Air Norton:きれい。すごくいい。出力たかい。


このあとも下のようにいろいろと疑問がでてきた。
引き続き複数のWEBショップ、メーカサイト、個人様のブログを見比べて回った。

・「ハムバッカーのモデルって実はシングルコイル版もあるんじゃないの?」
 →シングルサイズならあるやつはあるみたい
・「ちがう型番をまぜないで全部一緒にしたほうがいいんじゃないの?」
 →どうでもいいみたい
・「最近のラウド、スクリーモな人たちとか流行りないの?何を使ってる?」
 →よくわからないかった

 

結果としては・・・

 ・組み合わせは結局のところ「好み」
 ・期待より変わらないものだと思え
 ・フロントとリア向けに出力が違うモデルもあり
 ・スタンダード/Fスペースしかないものもある
  あんまり気にしないでいいという記事もあり →DiMarzioについて
 ・メーカでプラスマイナスの配線の色が違う場合あり(DimarzioとDuncan)
 ・シングルコイルとハムバッカーは結線が違う
  → ピックアップの交換方法とおすすめ | パワーアップ! ギター入門
 ・ハムバッカーをコイルタップするなら配線が違う
  → ギター配線集
 ・コイルタップで二つをつなぐ時プラスマイナスをまちがうとフェイズアウトする
  → ピックアップの位相チェック。 
    フェイズ ロックギターを楽しく学ぶ★ フェイズとは?
 ・配線図は実機を見てメモすること
 ・出力の単位はΩ。これが大きければ出力が大きい。歪みやすいととらえるべし。
  でもハイ落ちもする・・・らしい。体感が先だから無視。

 

ここまで調べて、まずは下記の構成で買おうと決意。
フロント:Air Norton + センター:injector + ネック:Super Distortion で想定とした。

買いに行った

このときが前々回の記事。
お店にいって相談したら「injectorは出力が強すぎてつまらないのでは?差があったほうが楽しいよ」的なアドバイスをもらう。
なんだか話ぶりが信頼できたので、injectorをArea67に変更した。
そしてそれだけ買ってきた。

 

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楽器屋の店員は「わからなかったらおいで(有料)」と言ってくれた。うーん、心強い。

さらに下調べ

hot/cold

配線のプラス/マイナスのこと。
coldは特にアースに使う?みたいですべてのパーツにつなぐとか…法則がわからない。電子回路わからないからしょうがない。色はピックアップメーカで変わることがあるみたい。統一してくれよ…  

www.esp.ac.jp

はんだ付けって?

リード線くらいはつけたことがあるがいかんせん自分は初心者。勉強がいると判断。調べた。ハンダの扱いはとても繊細だとよくわかった。

 

・ワット数が高く、温度が高くできるタイプがよいらしい
・ただしハンダが溶ける温度があればいいといえばいい。
・温度管理が大事らしく、温度管理スイッチがあると便利。
・ハンダに種類がある。鉛フリーハンダと、ヤニ入りハンダ。rohsを知っておくこと。
・ギターにはヤニ入りハンダを使う。
・1つのハンダこてで両方を使うのは好ましくない。
・はんだ付けはテンポよく
・ハンダこての先を変えられるのがある。
 面で当てられるやつは温度を安定してあげられる。
 尖ってるやつは寝かせるとか工夫すること
・温度を上げすぎるとパーツは壊れる。短時間での作業が望ましいする理由はこれ。
・配線をまとめるのはok、継ぎ足すのはよくなさそう。
 付け替えがベターだが、ピックアップの線材交換はたいへんらしい。
・配線材の交換もいいらしい(…が、自分は効果がわからない気がするのでおいておく)
・ハンダ材で音が変わる?kester44がいいらしい。
・ハンダは前もって練習するといい
・ハンダ吸収線っていうのがある
・ハンダこて台あるといい

・コテ先のクリーニング用スポンジがいる
・ハンダこては酸化する
・ハンダこてが酸化したら紙ヤスリかけるのはダメ。
・ハンダこてはつかったらハンダでメッキ
・リード線は使う前にハンダでメッキ
・リード線はギターで使う場合、細いのでもいい
 ※電圧?が高いならば太い方がいいらしい。ギターは細くてもOK。
・ピンセットやラジオペンチがあったほうがいい
・はんだ作業はマスキングすると安心、安全

www.murata.com

 

このあと、道具を買いあさった。
Amazon、ヨドバシweb、ヨドバシ実店舗、楽器屋実店舗で探した。どちらかというとやはり実店舗がよかった。特にクラフトマンがいる楽器屋は最強。買ったものは以下。


ハンダごて(高温かつ、温度変更可のやつ)
ハンダ吸収線
ハンダ台
共晶ハンダ
リード線を数種類
ニッパ―
カッター
ラジオペンチ
マスキングテープ
電流テスター

 

いまの配線チェック

実機をあけてみて観察。
たぶんSシリーズが薄型ボディなのも影響してるがギュウギュウでわかりづらい…
とにかく端から目でみて疑問を潰す。


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・アイバニーズの配線図を画像検索で探して参考になりそうなものはURLをメモ。
・ピックアップをひっぱらないとどの線かわからない。
 表でピックアップを外してリード線を引いて確認、配線メモを作成。
・5wayスイッチの構造がわからない…が、同じ配線にするなら
 どのパーツからのホットとコールドかがわかればいいだろう。
 そこを意識してメモ作成。
 

よく見たら、センターのシングルコイルはすごくシンプルだった。
ハムバッカーはちょっと複雑。

よって計画通り後回し。


つなぎ方がイメージできたので、実行することにした。   

 

はんだ練習

ここまで用意したが心配でならない。
ハンダ初心者の俺ができるのか・・・だ。


そこで、練習用にelekitという会社の電子工作を買ってきた。
中にははんだ付けのコツが書いてあった。

www.elekit.co.jp


すごくわかりやすく実践的でよかった。
読み込んでひたすら基盤に抵抗やパーツをはんだ付けする。
このタイミングでハンダ吸取り線も練習。
goot社の吸収線はすごくいい。楽しい。

センターピックアップ交換 

極性チェック→差し替え

極性をはかってから進む。

ハンダでデフォルトのシングルコイルの線を5Wayスイッチからはずす。

心臓バクバク。

 

その後、引っこ抜くまではスムーズに進んだが、差し込むのが辛かった。ケーブル穴にあまり余裕がなく細いケーブル二本はすすめなかったようだ。廃棄予定の1弦のを糸通し代わりに使ったら便利だった。固定はマスキングテープでできた。

 

ハンダづけ

初のハンダづけ実戦。2箇所なのに心臓バクバク。
マスキングは最低限だがしておいてよかった。
大抵、コテが他のパーツに触ってしまう。

 
終わってからパーツに熱がないのをみてからギターをエフェクタに繋いで導通を確認。なんとか鳴った!
Area67は想像よりパワーが強いぞ?と小躍りした深夜。


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ハムバッカー交換

調子にのって作業を継続。
よくみるとピックアップの箱の中に説明書があって、5wayスイッチのこともあった。
結線方法も書いてあってわかりやすかった。やるまえにみるといいかも。

強敵、ワイヤの被膜カット

そうそうシングルコイルのときはなんとかなったけど、なかなかむけないのね。子供のころはカッター1本でできたのにすごく自信がなくなった。全リード長をつかいきるのではないかと心配した。。。
できない人、金がある人はワイヤストリッパーを買ったほうがいい。
まじで。
なんとかむいて、説明書に沿って結線完了。

 

Before 
板はマスキングに使いました。

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After
シールドを剥いて白黒をまとめて予備ハンダ済みの画。

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配線

その後、5Wayスイッチから線をはずす。
吸収線が大活躍。掃除が捗る。
ラジオペンチでリードを持ちつつ、フロントと、リアを一気につけた。
歓喜しつつギターをつないでテストする。


フェイズアウト発生

なんだか、コイルタップでキャリキャリした音がするのだ。
センター+リアの片っぽ、センター+フロントの片っぽのときにおきる。

こういう仕様なのか?と悩んだ。
でもどう考えてもおかしい。
しかし、フェイズアウトって確信はないのだ。とりあえず面白いから比較のために試しに弾いて録音しといた(笑)

だが、シングルコイルを逆につけてしまったと仮定すると納得がいく。
しょせん、トライアンドエラーしかないのだ。
シングルコイルのhotcoldを逆にすることにした。


結果は改善!推測はあっていた。
磁極チェックをミスしてたんだね。。。
 

結果

全体的にOKだ。チャレンジしてよかった。
買い替えよりは高い効果を得られたと思う。
そしてなにより愛着が湧いたし、ギターが分かった。これは大きい。
中古で買ったギターだけど大事にしていこうと思う。

以下、思ったこと。

・デフォルトのピックアップのほうがパワーをかんじるが、ぼやっとしているのだ。
 付け替えたピックアップのほうが整理された音が主張していてかっこいい。
 うまくなった気がしてくる。
 →新旧両方の構成で同じ曲をDAWでとって比較もしたが、歴然だった。    
・Dimarzioって鼻づまり的な音なんだなぁと改めておもった。
 好きな感じだからいいけど抜けたければDuncanなんだろうか。そのうちやろう。
・特にArea67のシングルコイルっぽさは素晴らしい。気持ちのいいぐりぐり感がある。
 ボディ裏のトレモロのスプリングとも相性がよさそうだ。
 ストラト系の音が好きなんだなーと自覚した。
・スタジオでの音も抜群だった。ハイ上がったので抜けるようになった。
 埋もれていたのは、ぼやっとしていたからだったんだろう。
 同じギターとエフェクターのセッティングで挑んだので効果は歴然だった。


それと、ハンダで思ったこと。  

・ギター台はあると便利。雑誌とかでもなんでもいいから下にいれたほうがいい
・ハンダ台もあったほうが楽。俺はないから板にマスキングテープで固定した。
・電子工作きっとで練習したけど配線と基盤は感触がちがった。
 練習にはなったけどまた違って困った。実戦あるのみ。 


ここまでみてくれた人、ありがとう。
時間はかかるけどギターがよくわかって楽しかった。
また、なにか挑戦してみます。