PGM300のメンテ -トレモロユニットのバネ穴の補修
内容としては、題名のとおり。
いきさつ
実はもうひとつibanezを持っている。
古いPGM300だ。
白いボディはもう黄色くなっている。
友人から譲ってもらった。
当時、俺はギターの仕組みがよくわからないままボディ裏のバネを触ってねじ穴を壊した。
半泣きで楽器屋に持っていった。
直してくれた店員さんは「太いネジにしてみた。でも木が弱く不安定。レギュラ―弦しか張れないかんじ。もうバネ調整はしないで」
と言っていた覚えが。
当時は「どうせパートはドラムだしいいか」と思ってた。でも、最近はボロのままにしておけないと思い始めた。好きなものがボロボロとかいやじゃん。そこで補修できないか調べた。
破損箇所
ここ。
赤丸のネジ穴の周辺が脆かったのかネジ穴が壊れて抜けた。
とりあえず回して見たらなんとかならないのか、
やってみたらズルッと抜けた。
木屑がこぼれる。
すごく浅く刺さって均衡を保ってたみたいだ。
これは今のネジのままじゃ無理だ。
やれそうなこと
調べてみた選択肢は下記。
この中で太字を選択することにした。
- 自力でネジをさらに太いのに(その後、各部調整が必要)
- 自力でネジを更に長いのに(その後、各部調整が必要)
- 諦めて店舗で直してもらう(工数最小)
- 自力で埋める→ネジを差しなおすを行う(その後、各部調整が必要)
- 諦めて自分でトレモロ廃止で座繰りを埋める(工数最大)
- 諦めて修理に出してトレモロ廃止で座繰りを埋める(工数最小+仕様変更)
- 放置
選択理由
一番の理由はなるべく原型を残したかった。
もう一度触りなおしたいのだ。
そのほかは下記のようなことが理由。
- 仕様変更するほど俺はよくギターをわかってない。
※どこかで読んだがトレモロのバネをなくすと音がかわるそうで。
たしかに耳を澄ますと金属音がわかる。これのことだろう。 - 当時のリペア担当が適当だったかもしれない。
- いまは技術・道具・素材が進化してるはず。
- 前より俺がギターに興味がある。
実行あるのみ
ぐぐりまくった結果、なぜだったのか忘れたがこれを使うことに決意した。
使い方は穴に流し込むだけだったので簡単だった。
流し込んでからしばらくはおいておくだけ。
すごく簡単。
こういうとき、俺はたいてい不安。
できあがり
しかし、不安を他所にきれいにできあがった。
カッターで触ってみるといい感じにカタイ。
うまってるでしょ?
これはいける!とネジを上からさして固定してみたところ、パーフェクトなまでにがっちりと固まっている。
1000円かからないで直せてよかった。
ねじパテ恐るべし。
補足
あまり度胸も技術もいらなくてよかったとおもったが、このあと、ブリッジを付けて、チューニングがあうまでバネの長さ調節して、弦高調整して、オクターブピッチ調節して…と1日かかった。このあとが一番たいへんだったのだ。フローティング系はたいへんだね。各パーツを外す前に安定していたバネの長さや、ネジの長さをみておいたほうがいい。なにも記録しないでやったので、試行錯誤が長くてたいへんだった。いい経験になりました。。。